瞳「あっ…ちょっと見て」


涼「なに?…あっ」



見てみると夕花が遊志にピッタリとくっついて寝ていた。



瞳「可愛い」



涼「きっと宇佐美の隣が落ち着くんだね。じゃあ、俺等も寝よっか?」



瞳「うん」



2人は隣同士で軽く毛布をかけた。



瞳「じゃあ、おやすみ」



涼「うん。おやすみ」



毛布をかけてるがちょっと寒い。



寒いなぁ…



手に息をかけていると…



涼「寒いの?」



瞳「あっ、ちょっとね。これくらい平気だよ」


ウチはそう言って丸まった。


こうしたら少しは寒くないだろうし



そんな瞳を見て涼は立ち上がった。



涼「瞳?」



瞳「?何…えっ」



後ろの毛布が捲れ上がったと思った瞬間誰かが入ってきた。


瞳「りょ…涼?」



その誰かは涼だった。



涼「毛布2枚だと温かいしこーしてた方がもっと温かいでしょ?さっきの夕花ちゃん見て思い浮かんだんだ」



瞳「//あ…温かい」




涼「だろ?」



そう言うと涼は手を握った。



手は冷たかったけど毛布の中は凄く温かかった。




てか…ドキドキして…寝られない…




涼「じゃあ、おやすみ」




涼はそう言うと目を閉じた。




瞳「おっ…おやすみ…」




ウチは疲れていたみたいでなんだかんだですぐ寝てしまった。




安心してたのもあるかもしれない。



でも…



その後、すぐに起きてあんな事になるなんて思ってもいなかった。