瞳「えっ…?」



今…なんて言った?



好き…って言った…?



ウチは口を開けっ放しにしながら聞き返した。



聞き間違え?嘘?



涼「イヤ…かもじゃないな。…好き…かな」




どうやら嘘でも聞き間違えでもないらしい。



本当に?



ウチは軽く手をつねってみたが夢でもない。




痛い。




瞳「本…当に…?」



涼「うん」



瞳「なっ…なんでウチなんか…」



涼「瞳だから好きなんだよ?俺の事分かってくれるし……俺の支えになってくれてるから…。だから守ってやりたいって思ったんだ。だから…こんな状況で言うのもアレだけど…」



涼がくるっとウチの方を真っ直ぐ見た。



涼「…俺強くなるから…付き合って…くれないかな…?本当は平和な時に言うべきなんだろうけど……今、伝えたかった」




ウチはその言葉を聞いてつい泣いてしまった。



涼「ひ…瞳?ゴメンね。なんか混乱させちゃって…」


涼が優しくウチの頬に触れた。




あったかい…




それだけで安心する…




瞳「ち…違うの。嬉しくて……だってウチ…ずっと涼の事が…好きだったから……だから…」




ウチの言葉を聞くと涼は目を大きく開いてからニコッと微笑んだ。



涼「…なぁんだ。瞳も好きでいてくれたんだ。…俺の事。良かった…。ありがとう」



涼は安心したように笑った。