瞳「そんな事ないよ。学校に居た時だって率先して色々やってくれたじゃん」



涼「あれは、瞳が居たし…それに俺、やられっぱなしだったじゃん」



夕花にはほうきで殴られ、宏之にはいきなり腹を殴られて軽く吐いて…あげくのはてにはみみに殺されかけた。




…まぁ、蹴飛ばされなかっただけましだが…



瞳「でも、ウチの事守ってくれたじゃん。あの人混みの中助けてくれたしそれに…」



瞳が言葉を切った。



瞳「涼が昨日…守るからって言ってくれて…すっごく心強かったよ?力の強さだけが強さじゃないと思うよ。大事なのは心だよ」



そう言って笑った。



ドキッ…




不意打ちを食らってしまった。



涼「…ありがと。そう言って貰えると…安心する」



瞳「うん。安心していいよ」



心臓がばくばくしてる。



走った後みたいに…



あぁ、やっぱ俺…



俺は深呼吸してから



涼「…なぁ、瞳?」



瞳「うん?」



涼「……俺……瞳の事…好きかもしんない…」



瞳「…えっ?」



そう呟いた。