ガチャ




ドアを開けると涼がさっとこっちを見た。



瞳「お待たせ。遅くなってゴメンね」



涼「平気 平気」



「んしょっ」とウチは中に入った。




結構近くて変に意識してしまう。ウチは話をして気を誤魔化した。



瞳「涼くん寝起きいいんだね」



涼「あー、俺、実はすぐに寝れないタイプで2時間起きてたんだよね」」



瞳「2時間起きてたの!?昨日は?」



涼「うん。昨日はね、1時間で寝れたんだけど…それになんか次見張りだと思うと余計寝れなくて。あっ、でも俺軽く不眠症だから慣れてるんだ」



そう笑った。その様子に眠さは感じられなかった。



瞳「そっか」



涼「瞳ちゃんは?ちゃんと寝れた?」



瞳「うん!うちはバッチリ…」




ウチはそこで切った。




さっきの夢を思い出したからだ。




涼「瞳ちゃん?」



瞳「あ…な…なんでもない…」



ウチは静かに呟いた。