ブロロロ…



車の墓場化した高速道路を走る。



外に車の音以外に音はしない。


裕「でも、涼ちゃんスゲーよ!」



涼「えっ?」



車内は賑わっていた。



裕「だってさ!高速道路なんか思い付かなかったし!言わなかったら今頃危ない下の道を通ってたって!」


宏「確かに…涼ちゃんの割には良い事言ったな」




沙「全然浮かばなかったくせになーに偉そうな事言ってんの!」



バシッ



沙紀が思いっきり宏之の背中を叩いた。




宏「った!ちょっ!?本当に痛い!腰砕けた!!」




沙「偉そうに言ってるからよ!バーカ」



「アハハハハ」



なんか…



心配して損したな…




ウチはそう思った。




が…それは間違いだったと後で後悔する事になる。