み「んじゃ、開けるよ」


カチッ



地下から地上へ通じてる扉が開かれたのと同時に何かが蠢いてた。



遊・夕「!!」



そこに居たのは50体以上も居るゾンビの群れだった。


裕「マジかよ!なんでこんな集まって…」



遊「それだけ俺達が音出してたって事だろ!」



瞳「じゃっ…じゃあ…?」


涼「うん…この周辺で生き残ってるのは…どうやら俺達だけみたいだ」



沙「こっち来るよ!」



ゆっくり奴等が近付いて来る。その時だった。



カチッ…



ぼぉ!



通路が炎で包まれた。



裕「!?みみ!?」



みみの手にはボタンが握り締められていた。




み「ふー…。間違えてなくて良かった。スイッチ色々あるから自信なかったんだよね。僕のパパはカラクリ好きで家を色々改造してたから…コレは対泥棒用に作ったやつ。ボタンも持ってきて正解だった」




遊「対泥棒用って…」



通路の炎は半端なく強い。


こっちまで熱気で暑くなる程だ。



…コレが対人間用のものなのか。




生身の人間なんかすぐ消し炭になってしまいそうだ。




炎の中で蠢く者があった。


宏「!?あいつら、炎でも大丈夫なのか!?」



遊「いや…多分痛感がないだけで体が燃え尽きればすぐ消滅するさ。」



淳「…」



ものの10分で辺りにいたゾンビは燃え尽きた。




み「あんな奴等に僕の家に入られるなんてゴメンだもん。じゃあ、さっさと行こう」




みみがもう1度ボタンを押すと炎は止んですぐ水が出てきた。