ピッ…ピッ…


ここは何処かの研究施設。

そこにある男が寝ていた。

体には点滴がされている。

「……」


そこに1人の青年が居た。

男と同じ銀髪の物静かな青年だ。


「ウ…」


点滴をされている男が呻いた。


苦しそうだ。


かかっていた布が落ちた。

青年は優しく布をかけ直した。


「…まだ、寝てなきゃ駄目だよ……。大怪我なんだから……。おやすみ………父さん…」


青年はそう呟いた……。



『Virus』 END