「ここに居たのか、2人共」


聞き慣れた声にウチらは振り向く。


瞳「祐騎さん」


そこにはいつものS.Dの制服を着た祐騎の姿があった。


あれから、2人に気にかけて祐騎と流架は何度も来てくれた。


ウチ等は今、S.Dを離れ、夢だった看護師になるべく勉強していたが、祐騎さん達とはよく会う。


涼「どうしたんですか?」


涼は笑いながら聞いた。


祐「いや、翼から連絡があってな…。今日は1日回ってたんだって?」


涼「はい。やっと回れました」


祐「そうか」


祐騎が返事した瞬間だった。


流「祐騎ー!」


祐「?」


祐騎が声がする方を見たのと同時に…


バフッ!


「!?」


祐「うわっ、る、流架!?」

流架が祐騎に抱きついた。

流架の方は私服だ。


祐「ばっ、バカ!いつまで、くっついてんだよっ!」


祐騎は少し照れ臭そうに言った。


流「だって、祐騎任務だったからさ〜」


流架は会えなくて寂しかったのか、ぎゅっと祐騎を抱き締めたままだ。


こう見るとやはり、祐騎が男、流架が女に見える。


涼「あ…相変わらず仲良しだな」


瞳「そ、そうだね」


2人はそう言った。