涼「久しぶり、富恵」


涼は花束を置いた。


そこは富恵が命を張って皆を逃がした羽田空港だ。


羽田空港は元通りになっていた。


涼「全く…お前は無茶してくれたもんだよ…」


瞳「あれはビックリしたね」


涼「本当だよ。でも…ありがとう」


瞳「うん…そうだね…。ありがとう、富恵……」


2人はまた黙祷を捧げて「じゃあ、また来るね」と言ってそのまま飛行機に乗った。


そう…あの時と同じ、翼が運転する飛行機に乗って。

今日の2人は大忙しだ。


そして、アメリカに着いた。


アメリカも所々は復興されていたが完璧に元通りになっていたわけではなかった。


でも、正直、今の2人にはどうでも良かった。


儀式はこれからだ。