瞳「ふぅ…久々の日本だね」


涼「そうだね」


飛行機から降りながらウチらは言った。


あの後、化物の数は衰える事を知らず、死者の数だけゾンビになっていくという悪循環だった。


抗体も作っていたが、間に合わないくらいだった。


一向によくならない状況に痺れを切らした政府が出した決断は『消去』だった。

滅菌も合わせ、爆弾で化物事、その国の町を消滅させるという事だった。


そして、あれからすぐに爆弾は投下され、化物やウィルス…ウチ等の街は跡形もなく消え去った。


そして、復興作業に3年かかり、今に至る感じだ。


まだ完全に元に戻ったわけではないが。


ウチ等は20になった。


3年の月日を経てウチ等は日本に帰ってきた。


日本人も2/3は亡くなり、1/3しか生き残っていなかった。


そして、ウチ等はやっとあの『儀式』をきちんと行えるようになった。


涼「そろそろ行こっか?」

瞳「うん…」


ウチと涼はある場所へと向かった。