「見せつけてくれるじゃないかよ」


祐「うるさい。しかし…まだまだやらねばならん事が沢山あるな…」


流「そうだね…。俺達もだいぶ減ったし…。残党を始末しないといけないだろうしね……」


「山積みだな。だが…今くらい生き延びて帰れた事を喜んでもいいだろ?…あの2人のように」


そう言って涼と瞳を指した。


2人は寝ていた。


瞳の目には涙の跡がある。

祐「目を覚ましたら…きっとショックが来るだろうな…」


流「でも、大丈夫だよ。あの2人なら……」


流架が言った。


祐「…そうだな」


「確かにあの様子なら…大丈夫そうだな。でも、真田さんには報告しないと駄目だからな」


祐「ゲッ…」


祐騎はあからさまに嫌な顔をした。


流「相変わらず祐騎は真田さんに弱いね」


祐「当たり前だろ」


流「まぁね」


明けない夜なんかない。


これからきっと大変だろうが、なんとかなるだろう。

そう…


今日のように……。


祐騎と流架は明るくなった空を見た。


今日も相変わらずこの空は美しい。


その美しい空をヘリコプターが走って行った……。