瞳「涼!良かった…」


瞳は思わず涼に抱きついた。


涼「わっ…瞳…ゴメン。心配かけたね…」


涼は笑った。


次の瞬間、機体が激しく揺れた。


「な、なんだ!?」


「あいつだ!」


操縦士が叫ぶ。


見てみるとフェイラーが起き上がって触手を伸ばしてヘリコプターを掴んでいた。


祐「あいつ…!グッ…!」


祐騎はもう立つ事も出来ない。


流「くそっ!」


涼「帰さない気か…!」


その瞬間、急に揺れが治まった。


「と…止まった?」


瞳「!」


瞳は窓に走った。


涼「瞳?」


涼が追いかける。


瞳「ゼロだ……」


涼「えっ!?」


涼が窓を見ると倒れたフェイラーの隣にゼロが立っていた。


ゼロがこちらを見る。


そして…微笑みながら「バイバイ」と言って手を振った。


瞳「っ…!」


目から涙が出た。


我慢していたのに、出てしまった。


涼「あいつ……」


祐・流「……」


瞳「ありがとう…ありがとう…ゼロ」


ずっと…忘れないよ。


今度は絶対……。


瞳は泣きながら手を振った。