その頃、瞳達はまだ走って居た。


瞳「祐騎さん!離して!」

瞳は祐騎の上で暴れる。


祐「っ…」


祐騎が急に止まって膝をついた。


流「祐騎!」


流架も止まって涼を下ろした。


傷に響いているようだ。


よく瞳を担いで走っていたものだ。


瞳「あっ…祐騎さん、ごめんなさい…」


瞳は謝った。


大怪我をしてまで助けてくれた人だ。


祐騎は息を整えてから小さな声で言った。


祐「佐野……。私だって…あんな所にガキ3人も置いて…逃げたくなんかなかった……」


流「………」


祐「本当なら…私達が残るべきだったんだ……。なのにこのザマだ。お前みたいなガキで…しかも女のお前が多少暴れただけでこのザマだ…。本当に情けない」

祐騎は眉をひそめた。


祐「すまない……」


そう言って謝る。


流「祐騎……。そう…だよね…。ゴメンね…」


流架も謝る。


瞳「…ごめん…なさい……」


瞳も謝った。


この2人の気持ちも考えずに言っていたのだ。


悔しくないはずがなかった。


S.Dのメンバーであり、救出に来ていたのに逆に助けられたのだから。


涼「そう…ですよね。俺達がここで二の足を踏んでたら…。今までの事が無駄になるんですよね…。生きて…帰る事が弔いなんですよね」


涼が静かに呟いた。


瞳は泣くのを止めた。


瞳「本当にごめんなさい。ウチ…何も考えてませんでした…。もう…ジタバタしません」


真っ直ぐ瞳は言った。


流「涼くん…瞳ちゃん…」

祐「…そうだな。せめて…お前等だけでも連れて帰る。絶対に」


祐騎はそう言うと立ち上がった。


流「うん。行こう。ここもそうもたないよ」


4人はエレベーターで屋上を目指した。