まだ閉まっていない扉があった。


隣の部屋だったがそれは荷物を送る為の小さな扉だった。


その扉も閉まり始めた。


それを見た瞬間、夕花が走った。


瞳「夕花!?」


祐「まさか…!やめろ!小畑!」


祐騎が走る。


その時、夕花はその小さな扉を潜っていた。


祐騎はその足を掴む。


が…


スポッ!


祐「!?」


夕花が暴れたせいで祐騎は夕花の靴を掴んでしまい、それが抜けてしまった。


慌てて他の足を掴もうとするがもう遅かった。


夕花の足が中に入るのと同時にその扉も閉まった。


祐「くそ!」


祐騎は夕花の靴を見つめて言った。


隣の部屋から夕花が出てきた。


遊「夕花!?」


淳「夕花さん!」


2人は驚いていた。


遊「夕花、お前っ…!なんで来たんだ!」


淳「やっぱりなんとか解除して―」


夕「いいの!夕花だって、遊志の彼女だもん。夕花も言ったでしょ。遊志の側に居るって」


そう言って夕花は笑った。

遊「夕花……。ったく…お前はいつもそうだ。俺の言う事をききやしない……。でも…ありがと」


遊志は夕花の頭をポンと撫でた。


瞳「夕花!」


涼「夕花ちゃん!」


2人はガラス越しから名前を呼んだ。


遊「じゃあ、そういうわけで…夕花は最期まで俺がみるから。お前等はさっさとここから脱出してくれよな」


夕「瞳、元気でねっ。絶対生き延びてよね」


2人は笑った。