瞳「だって、貴方は大切な人を…殺されたんだから……。それも事故に見せかけられて…挙げ句の果てに…その気持ちを利用されて…。苦しかったよね。辛かったよね……。ウチだってさっき…涼が操られてた時…凄く辛かったもん…」


涼「瞳……」


涼は瞳を見た。


瞳「さっき、Jに協力しろって言われた時…一瞬、承諾しそうになった。だから、分かるの。そんな時に……つけこまれたら正常に判断なんて出来なくなるって。もしかしたら、淳志くんを利用したって聞いたから思い止めたのかもしれない」


涼「そんな事が……」


涼はその時、意識がなかったので分からなかったが、そんな事が起きてたかと思うとJに怒りを感じられずにはいられなかった。


瞳「誰だって間違える事はあるよ。間違えない人なんていない。
人は間違えて成長するんだから。
むしろ間違えないとダメなんだよ。
それよりJが悪い。
淳志くんだって…少しの間違えで済んだかもしれないのに…それを悪い方に導いたのはJだもの。
でも、淳志くんが全く悪くないとは言えないよ。
だって、淳志くんが協力したせいで死んだ人だって居るもの。あの3人だってそうでしょ?
でもね…それに気付くのと気付かないでは全然違うよ。気付いて…償おうとしないとするでは……。
だから…きっとあっちに行ったら皆に怒られるだろうけど…誰も淳志くんを恨んでなんかいないよ」


瞳はそう言って笑った。