―地下5階 極秘研究室―


「アハ…アハハハ…」


ズリ…ズリ…


最下層の極秘研究室の壁に寄りかかりながら歩いている人物が居た。


「まだだ…。まだ終わらせるわけにはいかない…」


そこに居たのは血塗れになったJだった。


Jはまだ生きていた。


真っ白だった白衣は今や血塗れだった。


Jは極秘研究室のメインコンピュータに近付いた。


この研究所のシステムをコントロールしているコンピュータだ。


J「まだ駄目だ…。まだ死ぬわけにはいかない……。こんなんじゃあ、駄目だ……」


そう言ってモニターの画面に触れる。


触れた部分に血が着く。


J「アハハハ……。こんなもんじゃないんだ…俺が思い描いたシナリオは……。これで終わりになんかさせるものか……」


だから、面倒が起こる前に……。


J「ここは消しとかなければならない……」


そう呟くとJは首からネックレスになっている金の鍵を取り、コンピュータの右下にある小さな蓋をあけて、そこにあった鍵穴に差し込んだ。


すると赤いスイッチが出てきた。


それは自爆作動スイッチだった。


Jはここを証拠隠滅として消し去るつもりなのだ。


J「これで終わりだと思うなよ……。今回は失敗だったけど…だいぶ人間は減った……。これからが本番だ…」


そう言うとJはそのスイッチを押した。


ビー!ビー!


辺りが警報の赤いランプで染まった。


注意のアナウンスが流れる。


J「そうだ…その前の余興として……俺がプレゼントしてあげるよ…」


Jはそう言うと近くのスイッチを押した。


すると―…


ボコ ボコ…


後ろにあったカプセルの水が抜かれた。


そこから『ヒトガタ』の人間の青年とも化物にも見える生物が出てきた。


J「フフ…アハハハ…!せいぜいもがくといい…。行っといで『フェイラー(なりそこない)』…アハハハ…アハハハ!」

Jは大笑いした。


フェイラーと呼ばれたそのヒトガタは静かに目を開けた。