流架が穴に近付いた。


祐「流架、ほっとけ!ここから底まで高さがあるみたいだし、どのみちあの傷じゃあ、生きてねぇよ!」


目を擦りながら祐騎はそう言った。


流「分かってるよ。確認だよ、確認」


穴を覗き込んだ流架が答えた。


穴は暗く底が見えなかった。


無論、Jの姿も見えない。

それにもし無事だったとしても祐騎の言うようにあの傷では生き延びられる可能性は低い。


祐「っ…!」


ガクッ


祐騎が膝をついた。


流「祐騎!」


流架が駆け寄った。


祐騎は腹を押さえていた。


流「もう、無茶し過ぎだよ」


祐「うるせぇな…。でも、確かにちょっとやり過ぎたかな…」


この感じだと肋骨10本以上は折れてた。


下手したら全部折れているだろう。


涼「祐騎さん、流架…さん…すいません。俺の…せいで…」


涼が2人に謝った。


確かにこの傷を負わせたのは涼だ。


意識がなかったとは言え、罪悪感が涼を襲う。


祐「なんて事ねぇよ。ガキに蹴られたくらい。こんなの唾つけてたら治らぁ。だから、気にすんな」


そう言ってニッと祐騎は笑った。


流「唾で治る怪我じゃないでしょ。でも、そうだよ。気にしないでいいんだよ。君は少しも悪くないんだから」


祐騎にそう言ってから流架も笑った。


涼「ありがとう…ございます」


涼もまた頭を下げてから笑った。


他の人もつられて笑っていた。