まるで、体から出るのを拒むかのように。


触手は無造作に床を叩きつけ始めた。


遊「危ねぇ!夕花!こっちへ!」


遊志は夕花をしっかり抱き締め、自分の体で淳志と夕花を守るように覆い被さった。


祐「くっ…。伊坂…!」


なんとか起き上がった祐騎が呟いた。


涼(やば…。意識が…!)


今にも意識が消えそうだった。


それでも…しっかりしなければならない。


涼(瞳が…待っているんだ…!)


涼「ガアァァ!」


涼は最後の力を振り絞って引っ張った。


すると…


ズルゥ…!


「ピギィィィ!」


けたたましい鳴き声と共に白くて大きな寄生虫が中から出てきた。


祐「出た…!」


涼「ラァァ!」


涼はそれを遠くに飛ばした。



ビチャッ!


遠くの壁におぞましい生き物が落ちた。


すると、触手は動かなくなった。


遊「やんだ…のか?」


遊志達が顔を上げた。


ズルゥ…


それと同時に涼の背中から出ていた触手が落ちた。


流「うっ…?」


ドサッ…


流架を押さえ付けていた触手が完全に止まった。


まだ、遠くで暴れまわっている寄生虫を祐騎が撃ち抜いた。


パァン!


「ピギィ!」


寄生虫が完全に動かなくなった。


涼が倒れ込む。


瞳「涼!」


瞳は駆け寄った。


涼「ハァ…ゲホッ ゲホッ」


涼は生きていた。


瞳「涼…!良かった…。良かった…!」


瞳が泣き出す。


そんな瞳を抱き締める。


涼「ハァ…心配かけてゴメン……。…どうだよ、J。これが…人間の強さだ…!」

涼が言った。