瞳は相変わらず目に涙を溜めながら頷いた。


J「早く!」


涼「ウゥ…!」


涼は顔を歪めた。


瞳「涼…!」


瞳は泣いていた。


こういう時に待っている方が辛い事はよく知っている。


涼「本当ゴメン…。すぐ終わるから…。待ってて…?」


涼が微かに微笑む。


瞳「うん……」


瞳が頷くのを見た涼は深呼吸をした。


祐(なんだ…?伊坂の奴、何する気だ…?)


祐騎が心の中で呟いた。


周りにはその会話が全く聞こえていないので状況が分からない。


涼(寄生虫は…背中や肩あたりから触手を出してるけど…。
本体は心臓あたりに居るのが分かる……)


背中や肩が引っ張られる感覚が襲う。


背中にある太い触手が流架を掴んでいる感触がある。

ドクッ…ドクッ…


心臓の鼓動が少しおかしく聞こえる。


寄生虫が近くに居る証拠だ。


涼は右手を上げた。


そして―…


ドスッ!


J「!?」


思い切り胸に突き刺した。