涼「グゥ…!」


胸を抑える涼。


涼「ハッ…!ハァ…!アァァ…!」


瞳「涼!?」


涼「ひ…とみ……。ウグッ…!」


目がまた金色になり始めた。


瞳「やだ…!やだよっ!涼!」


瞳が強く抱き締める。


涼は分かっていた。


自分の自我が消えるのも時間の問題だと。


自我が消えればまた皆を傷付けてしまう。


そんな風になるくらいなら……。


涼「瞳……。嫌な事…を頼むのは…重々承知だけど…聞いてくれる…?」


瞳「えっ…?」


涼「俺を…殺して……?」

遊「!?」


夕「伊坂くん!?」


涼は目を細めながらそう言った。


そんな涼に瞳は目に涙を溜めながら答える。


瞳「やだ…そんなのやだよ!ウチ涼を殺すくらいなら…死んだ方がましだもん!」


涼「瞳…。聞いて、今はこうしない…と…―」


瞳「いや!これ以上…誰かが死ぬ所を見てるだけなんていやなの!皆で…皆で帰るんだから…!涼はウチを…守ってくれるんでしょ…!?」


瞳は涼の服をギュッと掴んだ。


その手が震えている。


涼「ひ…とみ……」


瞳の気持ちが痛い程、伝わった。


そうだ…。


俺を殺して辛いのは瞳だ。

俺は楽になるけど…。


折角、意識が戻ったのに…意味がなくなる。


生きなければ…。


でも、どうすれば……。


J「何してるんだ!さっさと殺しなよ!」


涼「ウッ!」


Jの言葉に意識が消えそうになる。


―殺せ―


その言葉が頭にこだまする。


やはり中に寄生虫が居たままではどうしようもない。

その時、頭に1つのアイデアが浮かんだ。


どうせ死ぬか、生きながらの死かの2つしかないんだ…。


だったら一か八か…やってみるしかない…!


涼「分かった…。じゃあ…俺、これから…試してみたい事あるんだ…」


瞳「?」


涼は賭けに出た。