瞳「貴方、何も分かってなんかいないじゃない!人間は醜いって…それはそうよ!確かに人間は醜いよ!皆が皆、綺麗な人のわけがないじゃない!…皆が皆、汚いわけでもないのよ!」


自分でも、驚くくらい大きな声だった。


瞳「ウチが……私が何にも思わずに涼を撃ったとでも思った!?こんな姿にされて…悲しくなかったとでも思ったの!?私はどんなに頑張っても貴方を許さない。世界をこんな風にして………沙紀や富恵、みみや大野を殺しといて…淳志くんをこんな風にして…涼や…ゼロをこんな姿にして!」


祐「佐…野……」


流「瞳ちゃん……」


夕「瞳……」


遊「佐野……」


皆が、呟く。


淳「……」


瞳の言葉に淳志が少し反応した。


瞳「何が醜いの!?貴方の方がよっぽど醜いじゃない!ヘラヘラ子どもみたいに笑って…バカみたい!最初は怒りを感じてた…。膓が煮えくり返るくらいだった。でも、気付いた。私が今、貴方に1番思ってるのは“憐れみ”よ!」


段々息が切れてきた。


今まで人に向かって本気で怒鳴った事がなかったので自分でも、驚いていた。


でも、まだ言いたい事は沢山ある。


瞳「そうでしょ!?あんな化物しか近くに居る人が居ないなんて可哀想じゃな―…」


J「黙れ」


押し殺したような低い声が聞こえた。


さっきまでヘラヘラ笑っていた表情は何処にもない。

J「お前等に何が分かる。何も分かりもしないガキどもが……偉そうな口きくなよ」


瞳「……」


Jの目には何ともいえない禍々しいものがあった。


あまりの迫力に息を飲んだ。


J「俺が憐れだって?はっ…面白い事言うねぇ。いいよ、やってみなよ。どうせ無理だけど。…まぁ、いいや、という事で交渉決裂。お前等、皆殺しにしてあげるよ。それか…実験台にしてたっぷり可愛がってあげるよ」


そう言うと涼が瞳の方を見た。


J「君は殺して血液だけ貰っておくよ。瞳。せめて、恋人の手で逝かせてあげるよ。じゃあ、最後に…面白い物を見せて貰うとするよ」


Jが冷たく言い放つと同時に涼が動き出した。