そのチャンスを祐騎は逃さなかった。


両足で涼の頭を挟むと思い切り地面に叩き付けた。


ガンッ!


流「うわっ、祐騎、本気で…っ!」


夕「えっ!?」


そして、素早く避けた。


祐「クソガキが…少しは効いたか!」


頬の血を乱暴に擦りながら祐騎が言った。


ガラガラ…


涼はむくりと起き上がった。


その頭から今まで体には出なかった血が流れていた。

祐「ふん…。やっと効いたか」


「……」


涼は黙って祐騎を見ていたが、その目には怒りが現れていた。


流「あの技…祐騎の得意技なんだけど…あの技を受けた人は大体首の骨が折れたり、頭を何針も縫う怪我だったり…最悪の場合、人間なら死んでしまう技なんだ…」


瞳「えっ!?」


流「しかも、あれは本気でやっただろうから…。でも、それでもあの程度の怪我しかしてないから…やっぱりかなり本気を出さないと…」


瞳「………」


瞳は息を飲んだ。


J「いや〜、やっぱり恐いねぇ…。この子じゃなかったらきっと死んでただろうなぁ」


Jの余裕のある声に祐騎は更に苛立った。


祐「流架!!」


流「はいっ!」


祐騎の怒鳴り声につい、流架は敬語を使ってしまった。


祐「本気でやるぞ。やれるか?」


流「うん。大丈夫」


流架が祐騎の方に走っていった。


祐「こっからが本番だ。覚悟しろよ」


流「仕切り直しだね」


2人はまた銃を構えた。