由「確かに…確かに人間って汚いのかもしれない。愚かなのかもしれない…。それでも…それでも、綺麗な部分だってある!汚い所だけじゃない!そんな世界で生きたって…そんなの生きてるって事にはならない!私は…淳志にそんな思いしてもらいたくなんかない!貴方だって、人間なら分かるでしょう!?」


何処にそんな力が残っていたのだろう。


風音が吹き付ける中、由李は一生懸命叫んだ。


ゼ「…………」


Jは少しの間、黙っていたが口を開いた。


J「そう…。綺麗な部分もある…か」


カツン…


Jがフェンスの所まで来た。


分かって貰えた?


そう思った瞬間だった。


ガツン!


由「っ!?」


J「綺麗事、言うのも大概にしろよ」


Jが思い切りフェンスを掴んでいる由李の指を踏みつけた。


由「いたっ…!」


J「そうだよ。君達、人間はそうやって綺麗事ばかり口にする。いつだって、そうだ。そんな事した事もないくせに!」


グッ…


由「っ!」


左手がフェンスから離れてしまった。