遊「なん…だって!?」


夕「そんなっ!」


2人は悲痛な叫び声をあげた。


淳「なん…で…」


J「実はさ、君達の事は瞳と涼と同じくらい知ってるんだよ」


遊「はっ!?なんだと!?お前の事なんか知らねぇぞ!」


腕を押さえながら遊志は叫んだ。


J「そりゃあ、話と顔は見た事あったけど…直接面識はなかったからね」


遊「誰に聞いたんだよ!」

J「谷岡 健司さん…って言ったら分かるかな?」


何処かで聞いた名前だった。


淳「!?」


遊「な…んで、てめぇがおっさんの名前を…」


!そうだ。


飛行機の中で聞いた!


J「ふふ…。彼も中々素晴らしい化学者だったからね。俺もよく話してたんだ。そこで聞いたんだよ。

『日本に俺の甥っ子達が居るんだけど中々飲み込みが早くてね。アレは2人共、良い化学者になれるくらい天才だ。俺なんかあっという間に越されるよ』

ってね。だから、俺は興味を持った。そして、俺の『手伝い』をして貰いたいって思った」


遊「手伝い…だと?」


J「クス。そうだよ。俺は君か、淳志のどちらかを選ぼうって思ったんだ。だから、どっちが良いかずっと、ずっと考えてた。その頃にはもうヒドラの『サンプル』は手に入ってて、あとは『試す』だけだったから。そして、丁度良いタイミングで良い情報が入った…」


淳「良い…情報…?」


J「谷岡さんがさ、悩んでるような顔してたから、聞いたら

『いや、甥の事なんだけどさ。兄の方はやんちゃばかりで口のききかたがなってない上に生意気で父親そっくりで元気なんだが、弟の方が母親に似たからか、心配性で体も弱くてな…。どうにかなんないかなって思ってな』

って教えてくれてさ」


遊「!まさか!?」


J「フフ…。体が弱い方が精神的にも弱らせやすいからね。しかも、その時、丁度病弱で可愛らしい彼女を作ったってゼロから情報が入ったからね。だから、君を選んだんだよ。淳志」


淳「!!」


J「ここまで手伝ってくれた淳志には教えてあげるよ。彼女の死ぬ直前までの事を」


目を輝かせながらJは言った。