淳「う…そだ。そんな…わけ…」


淳志は唖然としていた。


遊「きっと…急に病状が悪化してふらついて落ちたんだ。だから…だから事故だったんだ」


淳「嘘だ!」


遊「嘘じゃねぇ!」


淳「だって…そんな事、1度も由李は…」


遊「すぐには言えなかったんだろ……。お前の事、かなり心配してたからな…。なぁ、淳志。こんな事してなんになるんだよ」


淳「うるさい!」


遊「聞け淳志!」


ビクッ


淳志は完全にパニックになっていた。


遊「由李は…幸せになって欲しいって言ってたんだろ?お前は今、本当に幸せなのか?…由李は何を望んでたんだよ。何を思って…お前にそう言ったんだよ…」

淳「――うっ…!」


淳志はまた頭をかかえた。

頭の中にあの頃の映像が流れ込む。


―――――

由「わー、見て淳志!猫!猫の親子だよっ!」


淳「あっ、本当だ」


由「可愛い〜」


淳「可愛いね」


由「………」


さっきまで騒いでた由李が急に静かになった。


淳「?由李?」


由「…人間もこんな風にのんびり生きればいいのにね。そしたら争いとかもなくなるのに……」


淳「由李…。そうだね。そしたら平和なんだろうね」

由「見てみたいよね。そんな世界」


淳「アハハ。由李は平和主義だね。でも…うん。見てみたいなぁ」


―――――――――

淳「うっ…ぐ…」


次々と映像は流れた。


―――――――
由「私、淳志の手、すっごく好き」


淳「えっ?俺の?俺、男だよ?」


由「だって、凄く長くて綺麗なんだもん」


淳「でも、薬品焼けとかしてて荒れてるよ?」


由「いいのっ。荒れてるかもしれないけど優しさとかが詰まってるもん」


淳「え、手に?」


由「うんっ、手に」


淳「アハハっ。由李は面白い事、言うな」


由「アハハ。そうかな?」
―――――――