それから少し経って由李は落ち着いて今はベンチに2人座っていた。


暫く沈黙が続いていたので頭の中で言っときたい事も整理出来た。


俺は口を開いた。


遊「…そんな、すぐに死ぬとかさ…そんな事ないって言ってたんだろ?だったら心配ねぇよ」


由「―?」


由李は真っ赤な目をこちらに向けた。


遊「どのみち…人間はいつか死ぬ。『明日死ぬかもしれない』それは俺ら健常者にも言える事だ。明日事故に合うかもしれない。急に心臓発作を起こすかもしれない。たまたま通った道でたまたま通り魔に襲われて死ぬかもしれない…。どんな運命でも俺らは抗う事が出来ない。それでも…もうすぐ死ぬって分かってても前を向いて少しでも楽しい思い出を作っていったりするのが大切なんだと思う。生きるのはどうしようもなく苦しくて辛い事もあるけど…生きて…楽しくバカやるのが必要なんだよ。そして、少しでも神様ってのが決めた運命でも抗って最後に『ざまーみろ!』って言ってやればいいんだよ」


俺はそう言ってニッと笑った。


すると、最初はきょとんとしていた由李も笑った。


由「クス…神様に喧嘩売るなんて…お兄さんらしいですね」


遊「俺は神様は信じない主義だからな」


良かった…少しでも笑ってくれて。


遊「…笑ってた方がいい」

由「えっ?」


遊「そうやって笑ってた方がいい。その方が神様もムカつくだろうし」


由「もう…私は神様に喧嘩売るつもりはありませんよ」


遊「なんだ、売ってやればいいのに。…あっ、後…淳志の事なら心配しなくていい。紛いなりにもこの俺様の弟だ。俺様のだぜ?大丈夫さ。あいつは強いからな」


由「…そう…ですよね」


遊「あぁ。だから余計な心配すんな。そして、なるべく長く生きて……神―」


由「『神様に喧嘩売ってやれ』ですか?」


遊「分かってんじゃん」


2人は笑った。