そうあれは……


由李が死ぬ1週間前…


ガチャ……


遊「よぅ、由李」


俺は風邪の悪化で入院してた淳志の容態が落ち着いた事を由李に伝える為に病院の屋上に行った。


由「あっ、お兄さん。淳志の体調はどうですか?」


遊「あぁ、落ち着いたよ。ったく…無理して毎日練習とかしてっから悪化すんだよ…」


はーといいながら頭をかく。


由「クスッ。淳志、頑張ってますからね」


遊「まぁ、それは分かるけど…。体、弱いんだから配慮しろって」


由「意外にそうゆう所、鈍感ですもんね」


遊「そうそう。俺には肉ばっかじゃなくって野菜食えとか牛乳飲めとか言うくせによ」


由「クス、クスっ。でも、食べなきゃダメですよ」


遊「由李まで言うのかよー。…こりゃ、結婚したら大変だろうな」


遊志の言葉に由李から笑顔が消えた。


遊「じゃあ、ここ寒いし、お前も早く戻れよ」


そう言って戻ろうとした時だった。


由「あっ、あの!」


遊「?」


由李が呼び止めた。


遊「どうした?」


由「あの……」


由李は言うか言わないか悩んでるようだった。


遊「由李?」


由「あの……ちょっとお話が…あるんです」


由李はぎゅっと服を掴んだ。


遊「俺に話?淳志じゃなくって?」


由「はい。実は………私………その…」


話そうとしてるがいかにも辛そうだった。


遊「大丈夫か?なんか知らねぇけど無理して言う事なんかねぇんだぞ?」


「いえ…大丈夫です」と言い深呼吸してから由李は話始めた。


由「私……もう…長くないみたいなんです…」


遊「えっ……?」


俺は由李の顔を見た。