それからまた数日後。
淳志は普段通りに過ごした。
まるで、立ち直ったかのように。
そのポーカーフェイスは、学校の人はもちろん、あの遊志ですら、欺ける程だった。
そして、学校の帰り道。
淳志はもう日が沈みかけている、夕方の通り道を帰っていた。
道には、誰も居ない。
淳志はおもむろに溜め息をついてから、立ち止まって言った。
淳「……誰?いい加減に出てきたら?そこに居るんでしょ?」
そう言うと夕闇に人影が見えた。
髪が白い、金色の瞳を持った自分より少し年上だと思われる男が立っていた。
ゼロだった。
ゼ「…よく気付いたね」
淳「これでも、観察力鋭い方だからね。で、俺に何か用があんじゃないの?ここ2〜3日、俺の後、つけてたでしょ?」
ゼ「驚いたな。俺に気付くなんて。……Jが目をつけるのも分かった気がする…」
ゼロはボソッと呟いた。
淳「…J?」
ゼ「単刀直入で言う。俺の主がアンタに会いたがってる。一緒に来て貰おうか」
淳「…主?悪いけど、お断りするよ。俺にはやる事があるからね」
そう言って立ち去ろうとした。
ゼ「Jなら、世界を壊せるのに?」
ピクッ
その立ち去ろうとした足を止めた。
ゼ「俺には分かる。その一見穏やかそうにしたアンタの心の中の憎しみが。負のオーラを持った本当のアンタが……」
淳「へぇ…驚いたのはこっちだよ。兄さんにも気付かれてなかったのに…」
ゼ「俺は普通の人間じゃないからね。で、どうする?俺の主も、この世界が嫌いで…滅ぼそうと考えてるんだ」
淳「ふーん……世界を滅ぼす…か。面白いね。いいよ。一緒に行ってやるよ。その前に…兄さんには適当に言っとかないと…」
そう言うと淳志は携帯を取り出した……。
淳志は普段通りに過ごした。
まるで、立ち直ったかのように。
そのポーカーフェイスは、学校の人はもちろん、あの遊志ですら、欺ける程だった。
そして、学校の帰り道。
淳志はもう日が沈みかけている、夕方の通り道を帰っていた。
道には、誰も居ない。
淳志はおもむろに溜め息をついてから、立ち止まって言った。
淳「……誰?いい加減に出てきたら?そこに居るんでしょ?」
そう言うと夕闇に人影が見えた。
髪が白い、金色の瞳を持った自分より少し年上だと思われる男が立っていた。
ゼロだった。
ゼ「…よく気付いたね」
淳「これでも、観察力鋭い方だからね。で、俺に何か用があんじゃないの?ここ2〜3日、俺の後、つけてたでしょ?」
ゼ「驚いたな。俺に気付くなんて。……Jが目をつけるのも分かった気がする…」
ゼロはボソッと呟いた。
淳「…J?」
ゼ「単刀直入で言う。俺の主がアンタに会いたがってる。一緒に来て貰おうか」
淳「…主?悪いけど、お断りするよ。俺にはやる事があるからね」
そう言って立ち去ろうとした。
ゼ「Jなら、世界を壊せるのに?」
ピクッ
その立ち去ろうとした足を止めた。
ゼ「俺には分かる。その一見穏やかそうにしたアンタの心の中の憎しみが。負のオーラを持った本当のアンタが……」
淳「へぇ…驚いたのはこっちだよ。兄さんにも気付かれてなかったのに…」
ゼ「俺は普通の人間じゃないからね。で、どうする?俺の主も、この世界が嫌いで…滅ぼそうと考えてるんだ」
淳「ふーん……世界を滅ぼす…か。面白いね。いいよ。一緒に行ってやるよ。その前に…兄さんには適当に言っとかないと…」
そう言うと淳志は携帯を取り出した……。


