淳「どうしたの兄さん…眉間のしわがいつもより酷いよ」


淳志は微笑している。


それが、Jと被って仕方がなかったが遊志はJと淳志を一緒にしたくない気持ちと怒りでぐちゃぐちゃになっていた。


遊「なんで……なんでこんな事した!」


自然と声も大きくなる。


淳「本当は、Jが言った通り日本だけ…それも俺達が住んでいた県にだけ人為的に『バイオハザード』を起こす予定だったんだ。だから、俺はあの時、あの高校のトイレに居た女の子を適当に半殺しにして、瀕死の子にキメラウィルスを投与したんだ。まぁ、1人は死んじゃったし、もう1人中に居たけど…。もちろん、ただの人間がこのウィルスを投与すればゾンビになるだけだけど、他の高校生を襲わせてバイオハザードを起こすにはピッタリだろ」


遊「何故、あの高校に…それも3階を場所に選んだ!?高校なら他にもあっただろ!?」


淳「それは…エンジェルとデビルを探す為だよ」


夕「えっ…?」


淳志は信じられない一言を口にした。


淳「高校生なのと、在学校までは分かってたんだけど…。なんせ、S.Dと2人の両親が邪魔してたからね…面倒だからバイオハザードをおこしたんだ。…生物兵器の試しも兼ねて…ね」


恐ろしい事を平気で口にする淳志に、遊志は更に怒りが込み上げてきた。


遊「たったそれだけの…それだけの為に俺等の町を…いや、世界を滅茶苦茶にしたのか!?」


淳「そうだよ…。その2人なら、これくらいじゃ死なないだろうからね」


遊「そんなの狂ってる!」

遊志は銃が壊れるんではないかというくらい銃を握っている手に力を込めた。


淳「…ねぇ、兄さん。兄さんは本当に…本当に人間が地球を支配してるのが正しいと思う?」


遊「えっ…?」


淳志が意味ありげな事を聞いた。