流「このっ!」


流架が涼から離れた。


祐「流架平気か!?」


流「なんとか!でも、早く次の一手を打たないと!」

祐「佐野、危ないから離れて―……」


銃を構えようとした祐騎の手を瞳が掴んだ。


瞳「祐騎さん……。涼と…戦うんですか…?」


瞳は声を震わせながら言った。


祐「…佐野…。ああなったら…私達にはどうする事も出来ない」


祐騎は眉を潜めながらそう言った。


瞳「でっ…でも…!」


祐「思い出せ佐野。みみだって…殺す気で攻撃してきただろう?だから…救うなら…ここで終わらせてやる事しか…ないんだ…」


祐騎は静かに瞳の手を離した。


瞳「そんな……」


流「瞳ちゃん…」


祐「…下がってろ、佐野。ここは私達に任せて。…流架、行くぞ」


ガチャッ


マグナムらしい銃を構えながら言った。


流「っ……。分かった…。瞳ちゃん…危ないから下がっててね」


2人が銃を構えた。


相変わらず涼は冷たい眼差しでこちらを見ている。


J「さぁ、楽しい劇の始まりだ。俺をガッカリさせないでよ?」


Jが笑った。


こうして、人間達の命をかけた血戦が静かに幕を上げた……。