流「これ…樟梓(クスシ)さんに見せたら抗体作れないかな?」


祐「あのおっさんか…。まぁ、奴なら作れるだろうな」


どうやら、樟梓とはS.Dの化学者のようだ。


祐「よし……今、送ろう。この状況では…私達の身に何があるか分からん」


そう言うと祐騎は今まで持ってた通信機とは違う通信機を取り出してそのメモと抗体を写真で撮り、送った。


祐「よし…。これでいいだろ」


流「気付くかな?」


祐「さぁな…。あの、おっさん給料泥棒だからな。っと、助かった。佐野」


祐騎は瞳にペンダントを返した。


夕「でも、なんで瞳、今まで記憶がなかったんだろ?」


遊「それは、きっとあぶねぇからだろ?もしかしたら、こんな事にならなかったかもしれないし、記憶がない方が幸せだろうし」


瞳「そうだね…。記憶が途切れる前に頭に何かされたから…きっとそうなんだと思う」


祐「佐野。これを…絶対奴に渡したらダメだ。多分、今は気づいてないから……ペンダントの事を気づかれないようにするんだ」


瞳「はい。分かりました」

きっと、Jがゼロを……。

ウチはペンダントを見えないようにしまった。


流「じゃあ、地下に行ってみよう」


こうしてエレベーターに乗り込んだ。