瞳「痛………!」


ドクン…ドクン…


胸まで苦しくなってきた。

それでも、頭の方が痛い。

瞳「うあ゙…!」


両手で頭をかかえた。


夕「瞳!?」


ドクン…ドクン…!


胸が苦しい。


またあの男の子との映像が流れ込んできた。


流れてくれば流れてくる程、頭の痛みが増す。


瞳「あ゙ぁ…やめ…て…!あ…たま…割れる…!」


祐「佐野!しっかりしろ!」


祐騎が瞳を支えるが、瞳の目にはその男の子以外、誰も写ってない。


貴方は誰?


なんで、こんなにウチと居るの…?


すると、今までの映像の中で唯一覚えてる物が写ってた。


それ…は…


ドクン…ドクン…!


バチンッ!


映像は切れ、頭痛はおさまった。


瞳「ハァ…ハァ……」


流「瞳ちゃん、大丈夫!?」

その時…


ポチャン…


遊「さ…佐野?」


瞳の目から涙が零れ落ちていた。


瞳「思い…出した……。ウチ…は…ここに居た事が…ある……」


夕「えっ!?」


瞳はまだ頭をかかえながらそう言った。