流「着いたようだね」


電車を走らせて10分くらいで、隣の研究所に着いた。

祐「よし……。気を引き締めて行くぞ」


ウチ等はコクリと頷いた。

そして次の扉に行こうとした時だった。


ストッ


瞳「!?」


誰かがウチ等の前に降りてきた。


咄嗟に祐騎さんと流架さんが前に出る。


祐「誰だ!?」


その人は髪が白くて不思議な印象を持たせる人だった。


神々しいと言ってもいい。

ただし、目は金色だった。


流「目が金色…。君もあの化物だね?」


2人の問いに全く答えずにその人はウチを見つめてる。


瞳「…?」


なんだ…?


なんか、違和感があるような………。


口では表せない妙な違和感を感じた。


するとその人は、少し低い声で呟いた。


?「瞳……」


瞳「えっ……?」


何故かその人はウチの名前を知っていた。


初めて会うはずなのに……。


流「なんで瞳ちゃんの名前を…」


その金色の目が合った瞬間だった。


キィン……


瞳「うっ……!?」


頭の奥が痛みだした。


夕「瞳!?」


祐「どうした!?佐野」


瞳「あ…たま…痛…い……!割れ…そ…う……!うっ…!」


激しく痛み出してき、思わず頭を押さえた。


思いきり頭を殴られてるような頭痛が襲う。


周りで皆が何か叫んでるか分からない…が、それでも彼の姿だけは鮮明に見えた。


そして、頭の中に色々な映像が走馬灯のように流れ出した。