J「ふん……」


監視カメラに映った裕大の笑顔を見て、Jは鼻で笑った。


J「せいぜい参考にしやがれ……ね。そこで、見てればいいよ……。結局人間なんかクズでしかない事を分からせてあげるから」


Jはピタッと水槽に手を触れた。


――――

瞳「大野……」


ウチはぎゅうと目を瞑った。


祐「…行こう。ここで立ち止まったら、あいつがやってくれた事がすべて無駄になる」


ポンと祐騎さんはウチの背中を優しく叩いた。


流「じゃあ、俺が電車の運転するよ」


流架さんが先に電車に乗り込んで、中を点検し始めた。


遊「あっ、俺も行くよ」


遊志くんもその後に続て行った(無論、夕花もその後に続いた)。


祐「私達も行こう。さっさとこんな馬鹿げた事、終わらせてやるからな」


そう言う祐騎さんにウチは頷いた。


電車に乗り込む前に……


瞳「…バイバイ。みみ、大野…」


と言ってから乗り込んだ……。