その頃、瞳達はプラットフォームのホームで裕大から連絡が来るのを待っていた。


瞳「遅いね……」


その時…


ピー…


祐「!」


祐騎が通信機を取り出した。


祐「大野か!?」


呼び掛けると裕大が応答した。


裕「ハァ…祐騎っち?」


遊「大野!」


夕「大野くん、無事!?」


祐「大丈夫か!?」


裕「うん…なんとかみみを撃破したよ……」


流「そっか…良かった…」

もうすっかり良くなった流架がそう言った。


祐「じゃあ、今からそっちに……」


裕「そんな事よりも…聞いて欲しい事があるんだ…」

祐「聞いて欲しい事?」


俺は深呼吸してから、みみから聞いた真実を話した。

裕「さっきさ…あのJって奴が…言ってたよな?ウィルスを死滅させられる方を“エンジェル”。強い宿主になれる方が“デビル”でその内のエンジェルが瞳ちゃんだって……」


瞳「うん……」


次の言葉はとんでもないものだっだ。


裕「デビルは涼ちゃんの事らしいんだ」


瞳「えっ……?」


流「なんだって!?」


辺りは騒然とした。


祐「そうか…!伊坂がデビルならあいつだけ連れてかれた理由が分かる…!」


遊「そして、2人が協力してくれたってのも納得出来るな……。伊坂と佐野…2人を連れ来たって事か!」

流「それにしても…何故その2人が祐騎と一緒に居るって奴等に分かったんだろう?」


祐「スパイか見張りが居るんだろ……。ちっ…いつ居たか分からなかった…」


裕「とにかく急がないと…涼ちゃんもみみ、みたいになっちまう!」


裕「あぁ、分かった。じゃあ、今すぐ迎えに行くからお前もこっちに……」


裕「…悪いけど…俺ギブアップだわ」


裕大は、ははっと笑いながらそう言った。