俺は死にもの狂いで、触手と首の間に指を入れて少しでも空気を吸えるようにしていた。


中々、息絶えない裕大に痺れを切らしたみみは触手で思いきり裕大は飛ばした。

裕「ゲェ…!」


ドカァン!


壁に思いきり当たりそのまま床に倒れ込んだ。


ズルッ…ドサッ


カシャン!


その時、一緒に銃も落としてしまった。


裕「はっ…ゲホッ……ゲホッ…!」


裕大はそのまま腹を押さえ、血を吐きながら激しく咳込んだ。


裕「ッ……!」


やばい…!


銃が…!


頭を上げると、少し先…手を伸ばせば届きそうな場所に銃が落ちていた。


俺は必死に右手を伸ばした。


裕「くっ……」


カツンッ…


すると、その前にみみが立っていた。


俺はみみを見た。


冷たい眼差しがこちらを見ている。


ちらっとみみは俺の手とその先、銃を見た。


そして、左足を上げて…俺の右手の甲を思いきり踏みつけた。


ボキィ!


右手から嫌な音がしたのと同時に激痛が走る。


裕「うあ゙ぁぁああぁぁ!」


俺は痛みで叫んだ。