瞳「えっ……?」


ウチは唖然とした。


ていう事は……


お母さんが…?


祐「なんだと!?」


祐騎が、監視カメラに向かって聞いた。


J「フフ…もっと知りたかったらここまで来なよ。まぁ…その子を倒せたらの話だけど」


その子とはみみの事だろう。


瞳「みみ!」


そう呼び掛けても虚ろな目で立っているだけだ。


J「クスクス…君達にその子が倒せるかな?見物だね。クス…アハハハハ!」


流「お前…っ!」


J「さぁ、みみ。瞳以外のクズを殺せ。他のクズを殺したら瞳を連れてくるんだ。いいかい、瞳は殺しちゃダメだからね?」


Jがそう言うとみみは微かに頷いた。


遊「この…!」


J「フフ…もしこれたら地下にあるプラットフォームから隣の研究施設の地下3階においで。それまで、俺は静かにここで素晴らしい劇を観てるよ。楽しませてくれよ?ふふふ…アハハハハ!」


笑い声と共にアナウンスが切れた。


祐「!待て!」


問いかけても返事はなかった。

祐「くそっ…」


先に進むには奥の扉を行くしかない。


が、その前にはみみが居る。


虚ろな目がこちらを捉えている。


夕「嘘…戦わなきゃダメなの!?みみは友達なんだよ!?」


夕花が必死に叫んだ。


次の瞬間、触手らしいものが鞭のように飛んできた。

流「危ない!」


ドンッ!と流架が近くに居た夕花と遊志を飛ばした。


2人が居た場所に触手が当たった。


地面はへこみ、ぼろぼろになっていて人だったらひとたまりもなかった。


流「早い!」


祐「全員物陰に隠れろ!一旦体制を調えるぞ!」


そう言った祐騎の方に触手がきたが、祐騎はそれを避けて走った。


祐「走れ!」


それを合図に全員近くの水槽が沢山置かれている場所の裏に隠れた。