J「まぁ、簡単に言うと…この子には体を強靭にさせるキメラウィルスとこのウィルスの効力を高める為の遺伝子操作…この子の場合は爬虫類の遺伝子を組み合わせて、なお言う事を聞かせる為の寄生虫を体に投与したってわけ。あぁ、因みにね…俺の言う事を聞くようであれば自分で体を変形させる事が出来るんだよ……。だから、今は人形だけど…君達が今まで相手にしていた子達みたいにもなれるって事」


アナウンスだから表情までは分からないが声は楽しそうに言った。


遊「よくもそんな事!」


瞳「酷い…!」


J「クス…“酷い”?良いじゃないか別に…。だって君達…置いてっただろ?“捨ててあった”物をどう使おうが俺の勝手だろ?」


裕「……!」


ギリッ…!


怒りで歯が折れるんじゃないかというくらい歯軋りをした。


J「クス…アハハハハ!」

そんな中、Jは高笑いをしている。


祐「貴様…!一体何の目的があってこんな事する!?」

J「クス…何の目的…ね。……俺はこの世界を“破滅”させたいんだよ……」


そんな恐ろしい事を平気で口にした。


流「なんだって!?」


J「ただちょっとウィルスと寄生虫の完成を間近にした時に問題が起きてね……。ウィルスの抗体の研究はずっとしてたんだけど、どれもこれも副作用があったりしてて中々使えなかったんだ」


うんざりしたようにJは言った。


祐「副……作用……?」


気になる一言だ。


祐騎も流架には抗体があるがその副作用が酷かったから。


流「……!まさか…!?お前…!」


やっと思い出した!


あの時…俺と祐騎を実験台にした…!


祐「まさか…!A.Cの……あの時の研究員か!?」


祐騎も思い出したみたいだ。


J「クス…そうだよ。久しぶりだね、祐騎に流架」


Jはあっさり言った。