J「元に戻せ?クスクスそれは出来ない相談だよ」


涼「戻せないだって?ふざけるのも大概に……」


J「分からないかなぁ……。どう見たってもぅ手遅れじゃないか」


涼「!」


俺はみみちゃんを見た。


み「ハァ…うっ…あ……」

明らかにさっきよりも苦しそうで容態は悪化している。


J「分かったかな?」


涼「ふざけるな!お前が作ったウィルスだろ!寄生虫も体から出して…遺伝子も元に戻せ!!」


J「おやおや、随分知ってるなぁ……。みみが話しちゃったのかな?まぁいいか。知った所で……もうどうにもならないしね」


クスクスと笑う。


その笑い顔を見る度に血液が沸騰しそうな程、怒りが込み上げてくる。


涼「だから治せって言ってんだよ!」


J「だから無理だって言ってんのに君も分からないなぁ……。と言うよりも…人の心配してる場合?」


涼「それは……俺がここに居るからか?」


確かにみみちゃんも言ってた。


―「絶対何かある」―


J「クス……いや、あいつらもやってくれたもんだよ……。まさか自分の子供達に自分の研究を残しとくなんてさ」


涼「はっ?どういう意味―……」


J「本当…“俊明”(トシアキ)には困ったもんだよ……」

涼「!?なんで父さんの名前―……」


俊明は父の名前だった。


なんでこいつが父さんを知って……。


先を追求しようとしたが駄目だった。