J「この子達に襲わせたんだ……。その時、最期まで君の心配をしてたよ。“愛してる”とも言ってたかな?ふふっ…アハハハ!」


み「このっ…!」


殴り付けようとしたがそれは叶わなかった。


ドクン


み「!あぅ…!」


体の内側から激しい痛みが走った。


何かが這いずり回ってる感覚に襲われる。


J「クスクス…。さっきも言った通り君の中にはヒドラが居るからね…。ヒドラが自らクイーンを傷つけようとするわけないだろ?だから、君は俺に攻撃は出来ないんだよ」


み「く……」


J「それにしても……その愛する娘が自分を殺した奴の言いなりになってるって聞いたら……君のお父さんはどんな顔をしたかな?苦痛で顔を歪ませてたかな?あぁ…だったら生かしとくべきだったなぁ……。その様子を見てから君にお父さんを殺させた方がシナリオ的には良かったもんね。あぁ、失敗したなぁ…」


恐ろしい事を平気で口にするJ。


その様子は子供とも似ていた。


み「ハァ…ア…ンタ…それでも…ハァ…人…間なの…?」


僕の質問に対しJは更に口角をつりあげて笑った。


J「人間なのだって?ぷっ…アハハハハ!こんな事してる俺が人間に見える?俺は昔、とうに人間である事を捨てたよ。人間なんかどうでも良い。ただの実験材料としか見てないよ……。君もその内の1人だ。もう逃げられないよみみ。クス…アハハハハ!」


笑いながら答えるJ。


み「っ……」


その笑い声の中、ついに僕の意識が薄れてきた。


J「君もたっぷり利用してあげるよ……。クスクス…アハハハハ…アハハハハ!」


そんな中、Jは高笑いをした。