祐「暗いな……」


中は真っ暗だった。


少し歩くと電気がついた。

流「広いね……」


そこは広いホールのような場所だった。


ただ、回りに水槽や機械が沢山あったが。


そのホールの中心に誰か立っている。


祐・流「!?」


ガチャと銃を構える。


遊「!? 人間……?」


立って居るのは仮面をつけていてよくは分からないが人間のようだ。


流「研究員!?」


その声に反応してふらつきながらも動いた。


祐「動くな!何者だ!?」


ガチャっと銃を構えるが相手は答えもしなければ動くのも止めなかった。


流「動かないで!それ以上動いたら撃つよ!」


そう言っても全く動きを止めない。


祐「このっ!」


ドカン!ドカン!


2人は足に撃ち込んだ。


これで倒れるはず…だが。

一瞬よろけたが全然ダメージを食らっている感じではない。


流「なっ…!?」


祐「くそ!こいつも化物かっ…!」


その瞬間、その人影は消えた。


裕「!?消え――」


流「危ない祐騎!」


祐「なっ…!?」


さっきの人影はもう祐騎のすぐ側まで来てた。


背中からあの時、化物が生やしていたような触手らしいものが出ていてしかも攻撃のモーションに入ってる。


祐「っ!!」


祐騎は咄嗟に銃で顔を撃った。


ガシャン!


数発撃った内の1つが仮面に当たって仮面が砕けた。

だが致命傷になるような場所には当たんなかった。


その人は、弾を避けてから随分距離のある場所に着地した。


ボロボロと仮面は砕け散って素顔が見えた。


そしてその素顔を見て全員が驚いた。


瞳「嘘……!?」


夕「えっ…!?」


祐「なっ…!?」


流「!?」


遊「な…んで…!?」


仮面の下にあった素顔は………


裕「み……みみ……?」


紛れもなくみみだった。