流「おまたせ」


流架と呼ばれた人が祐騎さんの前まで来て言った。


祐「悪いな、来て貰って」

流「ううん。彼女怪我してたんでしょ?」


祐「あぁ」


夕「瞳、無事だったんだね」


瞳「夕花!それに皆!」


後ろに居た皆を見た。


なんだか全然元気がない。

そして……1人足りない。

遊「佐野……、伊坂はどうした?」


瞳「!」


聞く前に遊志に聞かれてしまった。


瞳「じ……実は……」


ウチは今までの話をした。

そして、淳志くんが少しずつウィルスが体内に蓄積されて感染していた事と、遊志くんを庇って化物と地下に落ちた事を聞いた。


遊「そんな事が………」


祐「信じられんがな……」

流架さんに手当てして貰いジャケットを着ながら祐騎さんは答えた。


流「それにしても……まさか、あのG.Tが関わってるなんてね……。しかも、あの時の奴等……“A.C”なんて名乗ってたけど……。結局はアミノ酸の名前だったんだね。でも……俺等には丁度よかったかもね、祐騎」


流架さんが意味ありげな事を言った。


祐「だな……」


祐騎さんはボソッと答えた。


遊「とにかく……とんでもない化物が居るのは間違えない。ここに、留まってるのは危険じゃないか?」


流「そうだね。じゃあ、ペンタゴンに行くけど……」


祐「覚悟はいいか?死ぬかもしれない覚悟は」


流架さんと祐騎さんの言葉にウチ等は頷いた。