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祐「さて…と。殴られた場所、肩を見せてみろ」


車のボンネットの所に座らせて、もう1度傷口見た。

祐「そんな深くないな……」


私は足につけていたポーチから携帯用救急セットを取り出した。


祐「少し痛むかもしれないが……我慢しろよ」


ティッシュに消毒液を染み込ませたやつをピンセットでつまみ肩を消毒液した。

瞳「いっ……」


やっぱり痛むみたいで顔をしかめたが佐野はじっと動かなかった。


傷口をガーゼと包帯でテーピングをした。


祐「……これで肩の方の傷はいい。頭も見せろ」


私は、佐野の後頭部を見た。


祐「少し出血してるな……。こっちも消毒して包帯巻いとくぞ」


こうして、頭にも包帯をした。


瞳「ありがとうございます」


祐「別に。気にすんな」


佐野が私を見てハッとしたような顔をした。


瞳「祐騎さん！肩っ！祐騎さんだって肩怪我してるじゃないですかっ！」


「見せて下さい！」と私の腕を引っ張る。