淳「このっ…!」


ドカァン!!


「ギャアアア!!」


化物が暴れ回る。


ボコッ……


床から嫌な音が聞こえた。

多分化物が暴れ回っているせいで床が抜けそうなのだろう。


バァン!


「ギャアアア!」


案の定、化物が下に落ちていくと思ったが……


シュル!


淳「!」


化物は最期の力を振り絞って触手を伸ばしてきた。


そう……兄さんの方に。


淳「兄さんっ…!」


ドンッ!


俺が、兄さんを突き飛ばしたその瞬間…触手が俺の体に巻き付いた。


これで……いいんだ。


遊「なっ…!」


兄さんは唖然としていた。

そんな兄さんに俺は、笑いかけて……化物と一緒に落ちた。


遊「淳志ー!!!」


真っ暗闇の中、兄さんの声が聞こえたような気がした……。


バイオハザード 5日目。


4人目の犠牲者


宇佐美 淳志


16歳


ウィルス感染及び、化物に引き摺り込まれ地下へ落下し消息不明。