涼「…だいぶ歩いた…よな?」


アレからだいぶ歩いて来た。


夜で、方向感覚がよく分からない。


遊「そう……だな」


淳「方向感覚が鈍ってて現在位置がイマイチ分かりませんね……」


涼「うーん……どっちに行けばいいのかな…」


涼が少し右に歩いた。


瞳「分からないよね……」

夕「夕花、地理は苦手なんだよね―……」


そう言って夕花が左にずれると……


ボコッ!


という、何かがへこんだ音が聞こえた。


夕「? なんの音……―」

次の瞬間だった。


ガシャァン!!


地面に穴が開き、夕花が穴に落ちてしまった。


夕「! きゃあああ!」


遊「夕花!」



遊志が夕花の手を引っ張ろうと穴に飛び込んだ。


淳「兄さん!って…うわぁ!」


裕「うわっ!」


近くに居た淳志と裕大の立っていた所にも穴が開き、2人も落ちてしまった。