そう……


守るとかほざいたのにこのザマだ……。


裕「彼女に守られるなんて……情けねぇよな……」


涼「…大野……」


情けなさ過ぎてぽっかり心に穴が空いてしまった。


そんな感覚が俺を襲う。


裕「俺が、ボケッとしてたから……悪いんだ。だから……お前は悪くない」


遊「………」


本当ゴメンな……


俺は……お前に何もしてやれなかった。


本当ゴメン……


ジャラ……


みみから貰った赤い石が嵌め込まれたハートの鍵のネックレス。


これは、昔……亡くなった母親から貰った形見だと聞いた。


………『生き残ってね』……か……。


……俺は…俺が今、出来る事を……するよ。


だから……


安心して、天国行け……な。


俺は祈るように星が輝く空を見つめた……。