ウチ等はまだ、真っ暗な道を歩いた。


なるべく遠くに行くように。


正直、あんな姿のみみを見るのは辛かった。


まさか……こんな別れがあるなんて思いもしなかった。


傷付いた仲間を……置いていかなければならないなんて……。


すると……


遊「…裕大…その……悪かった…」


遊志が口を開いた。


裕「……何が?」


流石にいつもの明るさはなく辛そうだった。


大野をここまで落ち込ませられるのは、きっとみみだけだろう。


遊「その……俺が疑ったりしなかったら……もしかしたら、こんな事には……」

裕「……遊志のせいじゃねぇよ。悪いのは………俺だよ……」


裕大が静かに呟いた。