2〜3体の奴等がウチらの声に反応しこっちに向かってくる。明らかに数が増えている。




やはりこれも涼の言うように噛まれたらあいつらの仲間になってしまうようだ。




焦点の合っていない目でゆっくり歩き手を伸ばし空をかく様子は『ゾンビ』と言うのに相応しいものだろう。




涼「ヤバい!逃げよ…」




ピタッと走り出した足が止まる。




近くの階段からゾンビ達が上がって来てる。




5体以上はいる。




瞳「ど…どうしよ」



涼「瞳ちゃん…もうあっちに行くしくしかない」



3体のゾンビが来た廊下の方を指差す。




瞳「うん…。でも、あいつらはどうするの?」





涼「倒すしかないね…。正直俺も恐いんだけど…。なるべく守るけどもし来たら…瞳ちゃんも戦ってね。…本当は女の子にこんな事させたくないんだけど…。俺、剣道部じゃないから。でも、今はとりあえず」



涼はそう言って、ウチの近くに来た。




涼「急ごう。あっちの奴等が来る前に。」




瞳「うん。分かった。でも、ウチもちゃんと戦うからね」



涼「ありがとう。…じゃあ行くよ?」



グッとほうきの柄を握った。



瞳「うん!」




バッと2人は飛び出した。