瞳「犬?」


涼「! 違う!普通の犬じゃねぇ!」


よく見ると骨が見えてる場所がある。


瞳「じゃ……じゃあ…」


涼「あぁ…。こいつら…今までのゾンビの犬バージョンだ!」


ガルルルル……


犬は元から聴覚と嗅覚が良い。


そんな奴がゾンビになったら……俺達なんかすぐに食われる…!


瞳「! りょ…う……。あそこ…!」


涼「えっ?」


瞳が震える手で指を指す。

ガルルルル……


涼「! 1匹じゃない!?」


その1匹の他にまだ5〜6匹居た。


そうか…!


犬は元から群れで行動する生き物……


死んで化物になっても本能で群れで行動してるのか!

涼「くそっ!」


犬はどんどん距離を縮めてくる。


どうする!?


逃げても……追い付かれる!


戦うか…?


でも……!


俺は、大野達みたいに上手く銃を当てられない!


そう考えてる内に犬は飛びかかってきた。


ガウッ!


瞳「いやぁぁぁ!」


瞳がパニックにおちいって銃を乱射した。


ドンッ ドンッ ドンッ!


涼「瞳!落ち着いて!」


ドンッ ドンッ……カチッ カチッ


どうやら弾切れのようだ。

瞳はガタガタ震えてる。


! 数が減った!


瞳が撃ったお陰で犬はさっきの半数以下ぐらいまでに減っていた。


逃げるなら今の内だ!


涼「っ!逃げるぞ 瞳!」

俺は瞳の腕を掴んでその場を一目散に逃げ出した。