涼「それにしても……こう出てきたのは良いんだけど……」



空港を後にした俺等は愕然とした。




遊「外は酷い事になってるな…」




ゴーストタウンである事はある程度予想出来てたがここまで酷いとは思っていなかった。




ビルの何個かは虫食いみたいに穴が開き、信号機は針金のように折れ曲がってる。




裕「てか、こっからどうやって その……」




み「ペンタゴン」




裕「そうそう!ペンタゴンに行くんだ?」




遊「……確か、ここナショナル空港はワシントンD.C.のビジネス街中心から約5kmくらい離れた所にあるんだよな……」



淳「でも、兄さん。ペンタゴンって確かワシントンD.C.郊外にあったんじゃなかったっけ?」



遊「あっ、そーいや そーだな…」




瞳「じゃあ、もう仕方がないからそこらへんの店から地図でも貰ったらいいんじゃない?」



夕「あっ、それいいね」



涼「よし……じゃあ、一旦ビジネス街に向かってから行こう。それに……どうせ俺等、武器以外食料も持ってこれなかったしね……」



裕「あっ、そうだよな。食料ないとキツイしな」




み「んじゃっ、決まりだね」



ウチ等は地図と食料を探すためにここから約5kmのビジネス街に向かう事になった。